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<語学コラム>
第一回:語学学習とは

 ここの部屋に訪れた皆さんは、少なからず語学というもに興味を持たれた方だと思います。
では何故、人は語学に興味を持つのでしょう。その理由は様々だと思います。


1.仕事上の理由(取引、出張、駐在)

 最近は、この手の理由が私にとって大きいです。最初は、やはり英語、海外出張で一番困るのがトラブルが発生した場合にどうその場を切り抜けるか、スリル満点です。

 出張の内容によっては、少なからず英語でのプレゼンテーションかそれに近いことをする必要が出てくる場面に出くわすことも。

 海外に出て、単一国家で使われる日本語は、日系企業であればまだしも、その他の企業では通じることはまず無いと言って良いでしょう。

 そこで、世界的に使われる言語の中で、比較的多くの人に理解されやすいのが英語であり、それを重要だからと認識しているからこそ、学校授業においても英語は取り入れられているわけです。

 最近では、今の英語の学校での学習形態は現実に即してないことは国家としての認識もあり、大学のセンター試験もヒアリングが入り、更に小学校から英語の授業が始まろうとしています。

 しかし、語学に至っては、「鉄は熱いうちに打て」なのです。
 日本語脳ができあがってしまってからの学習は相当の苦労を覚悟する必要があります。


2.旅行者としての語学(旅行会話)

 日本は、裕福なのか?私は、そうでもないが、海外旅行に行く人の人数は凄まじい。
特に、今(2010/03/27現在)は円高に働いている関係で、海外組は多いのではないでしょうか。

1.で述べた理由と似てきますが、やはりここでも一定のトラブルに対し打て何らかの処置が最低限取れるだけの語学力は身につけておきたい物。また、買い物や、現地のレストランでのオーダーなど、避けて通れません。

 ここで、ちょっとした私の体験談ですが、出張での長期滞在中のサンディエゴでの出来事。
日本と同じだからと安易に入ったマクドナルド。

私は日本でもそうだが、普通ビックマックセット+フィレオフィッシュ単品の組み合わせが好きなのですが、それをカウンターで頼もうとした。

ビックマックセットはカウンター後ろの絵の看板に番号が書いてあるのでそれを指し示して番号を言えば大丈夫。問題はフィレオフィッシュ単品。

看板も番号もないので、手元のメニューから、選ぶことになるのだが、これは日本でも同じ、難しいのがフィレオフィッシュの絵の所にセットの絵が載っているところだ。

私はそれをさして「only!」とわめいていたのを覚えている。

そうすると、どうも最初はビックマックセットをキャンセルしてフィレオフィッシュにすると勘違いされた様なので、もう一度ビックマックセットと、このフィレオフィッシュだと説明したつもりだった。

店員は分かったと言う様なそぶりだったが、物が出てきてびっくり、ビックマックセットとフィレオフィッシュセットが出てきた。(爆)

 仕方がないので、両方食べたけど、おおかったぁ~!
 このとき、自分が思っていることを人に正確に伝えることの難しさを知った。


3.映画、ドラマの影響(聴解力)

 私が学生時代は特にこの理由が強かったと思います。

やはり、洋画を見ていても、字幕をいちいち見るややこしさ、本当は言っていることと書いてあること違うんじゃないか?映画館で外国人がいると笑う箇所が違う。

と感じてまして、やはり本当は何しゃべっているか知りたいですよね。

 最近は、韓国ドラマが流行で、その影響で韓国語を習う人が増えていると聞きます。韓国語の文法は日本語と殆ど同じと聞いてますから韓国語のひらがなに相当するハングル文字を理解すれば日本人にとっては入りやすい言語とも言えるでしょう。

 私が、英語の聞き取り力が上がって行くに従って、字幕付きの映画を見ると、やはり字幕は日本人にわかりやすい様に意味を変えて表示されているのが分かってくる。

意訳しているのだが、それよりイデオムの部分や風習に関わる部分は、特に日本の風習に置き換えて字幕化していますね。

 語学を、多言語でやっていて嬉しかったことがあります。

映画「地球が静止する日」でキアヌリーブスがエイリアン役ですが、地球人の言葉=英語を覚え、ストーリーが展開していく中、キアヌリーブスが中国老人に会い話をするシーンがあります。

ここで、キアヌリーブスが中国語で話をします。

映画館なので、映像の字幕は英語と日本語の両方が表示される。

 私は、どちらの字幕も読まず、音声を聞いてましたので、キアヌリーブスが喋る中国語に違和感を感じながら一人笑いこけてました。


4.海外の友達

 昔は、少ないと思いますが、これも色々なケースが考えられます。昔でポピュラーなのが、エアメールでしょう。実際に英文手紙が送られてきます。

 私は、学生時代広島に住んでいた時のボランティアで青少年活動を通じ、原爆に関する世界からの便りを仕分けする経験をしたことがある。

原爆を英語では[atomic bomb」と辞書で出てきますが、実際の便りの中で使われている言葉は「nuclear bomb」つまり核爆弾という表現です。

これも、現代の核に対するとらえ方を理解していなかったら、きっと日本人は原爆を「atomic bomb」と訳して話をするでしょう。

間違いではないのですが、今の時制では「nuclear」の方が妥当です。

 また、青少年活動を通じて、色んな国の人と一緒にキャンプをしたこともあります。

 そういう時、一番感じるのは文化の違いからくる、行動の違い。

これは、海外出張した時も、感じました。

 今は、インターネットが発達し、紙のメールから電子メールへと変わってきています。

 そして時代は変わりブロードバンドになると、Skypeを始め数々の音声通話、画像通話が手軽に出来る時代が到来しています。

海外の人とも手軽に簡単に話したりチャットを楽しめます。当然、語学のスキルは求められます。


5.外国の文化への興味

 語学を習得すると言うことがどういう事なのか考えたことがあるでしょうか?

特にマルチリンガルでやっているとそのことに大きく気づかされる時があります。

それは「文化」の違い。「歴史」の違い。と言った物です。

今喋っている日本語の成り立ちについて考えたことが有りますか?
私もあまり考えたことはなかったのですが、多言語を学習する中で、どうしてもこの文化的背景、言葉の歴史に阻まれる時があります。

そう、すなはち、語学をする上で大切なことは、相手の文化、歴史を理解することなのです。
たとえて言えば、映画で見て聞いて、理解できない事を喋っている時があります。

その多くは、そういう文化的、歴史的背景で喋っていることが有ります。

 逆に、外国文化、歴史への興味とそれについて語りたいなら、語学は避けて通れません。
これらは、一対の物なのです。

他にも、理由は考えられると思いますが、とりあえず、私が思いついた事を書いて見ました。

私が語学を通じて感じることは、どんな目的であっても語学を始めると、少なからずその国の文化、風習、歴史などに、触れることになります。

その時、今までの自分の小ささ、世界の大きさを思い知る。また、語学を通じてそういうことに触れ、自分の世界観もより成長する物だなと。

それが、語学をすることの醍醐味だと私は思う。

(2010/04/05記)
議事訂正(2010/04/11改)
文書整形(2010/05/22改)